海外FXおすすめ比較ランキングと評価|人気業者の評判を総まとめ
追証なしのゼロカットや高いレバレッジなど、国内FXにはない取引の安全性やメリットに惹かれて、海外FXに興味を持つトレーダーも多いでしょう。しかし海外FX業者の数は非常に多く、ある程度名の知られる業者だけでも100社を超えるため、使いやすく信頼性の高い業者を選ぶのは簡単ではありません。
実際に2023年5月には、国内で大きな知名度と人気を誇った海外FX業社GemForexが大幅な出金遅延を発生させサービスを停止するという事態にも陥っています。その未出金額は数十億円という話もあり、まさに海外FXの信頼性を揺るがす大きな事件と言えるでしょう。それほど海外FX業社を選ぶ際には、信頼性も含めた評価の高さが非常に重要になってくるということですね。
そこで当サイトでは、海外FX業者を選択する上で必要な以下のチェック項目に基づき、総合得点上位の厳選された海外FX業者6社をランキング形式で紹介していきたいと思います。
注意点として今回掲載する上位6社はいずれも厳選された海外FX業社ですが、「ランクが高い業者=自分にとって良い業者」というわけではありません。自分のトレードスタイルや、重視する条件を満たす業者を選択することが何よりも重要です。ぜひ本ページを参考に、自分にとって使いやすい業者を選ぶようにしてください。
おすすめ海外FX業社ランキング比較表
早速ですが安心して利用できることはもちろん優れたサービスを提供している海外FX業者を厳選して上位6社を比較表にまとめると以下のようになります。
海外FX業者 | 総合点 | 信頼性 | 取引環境 | 口座スペック | 取引コスト | ボーナス | 入出金 | サポート | 解説 | 公式サイト |
94/100 | 詳細 | 公式 | ||||||||
92/100 | 詳細 | 公式 | ||||||||
90/100 | 詳細 | 公式 | ||||||||
88/100 | 詳細 | 公式 | ||||||||
87/100 | 詳細 | 公式 | ||||||||
80/100 | 詳細 | 公式 |
ランキングの根拠となる各チェックポイントの詳細については後半で紹介していますので、まずはランクインした各海外FX業社の特徴や評判、メリット・デメリットを順番に解説していきたいと思います。
優良海外FX業者 おすすめ総合ランキング TOP6
1位:XM
評価 | 詳細 | |
信頼性 | ・2009年設立 ・セーシェル金融庁、モーリシャス金融サービス委員会のライセンスを取得 | |
取引環境 | ・NDD方式を採用し、MT4/MT5で取引可能 ・安定した約定力に定評あり | |
口座スペック | ・最大レバレッジ1000倍 ・ロスカット水準20%、ストップレベル0pips | |
取引コスト | ・手数料不要の低スプレッド口座「KIWAMI極口座」やECN方式による「XM Zero口座」を提供 ・その反面、スタンダード口座などのスプレッドは平均的 | |
ボーナス | ・13,000円の口座開設ボーナス ・10,500ドルまでの100%/20%入金ボーナス ・ロイヤリティプログラム | |
入出金 | ・国内銀行送金、bitwallet、STICPAY、クレジットカードなどに対応 ・最低入金額は5ドルと少額 | |
サポート | ・日本語による質の高いサポートを受けられる | |
総合得点 | 94点/100点 |
海外FX業者総合ランキングの第1位は、XMです。ほぼ全ての項目で高いレベルのサービスを提供しており、最もおすすめで完成度の高い海外FX業者と言えるでしょう。
XMの特徴
XMは、豊富なボーナスキャンペーンや安定した約定力だけではなく、運営会社の安定性やFX業者としての信頼性の高さも兼ね備えており、バランスの取れた海外FX業者です。
日本などを管轄する法人は、セーシェル金融庁やモーリシャス金融サービス委員会のライセンスを取得して運営されていますが、グループ全体としては取得が難しいとされるキプロス証券取引委員会(CyCEC)を含む、世界6カ国で金融ライセンスを取得していますね。2009年の設立から安定した運営を続けており、信頼性も申し分ありません。
XMで利用できる口座タイプは、以下4種類となっています。
口座タイプ | 最大レバレッジ | 特徴 |
スタンダード口座 | 1000倍 | XMで一番おすすめの口座タイプ。XMが提供する全てのボーナスを利用できる |
マイクロ口座 | 1000倍 | 最小10通貨(MT5口座では100通貨)からの取引に対応した、小額取引向け口座タイプ |
KIWAMI極口座 | 1000倍 | 取引手数料不要の低スプレッド口座。主要銘柄でスワップフリーとなっており、XMの中で一番取引コストが少ない口座タイプ |
XM Zero口座 | 500倍 | ECN方式による透明性の高い取引環境と、極狭のスプレッドで取引できる口座タイプ |
基本的にはスタンダード口座がおすすめですが、それ以外にも特徴のある口座タイプが用意されており、自分に合うものを選択することができます。
安心して利用できる海外FX業者として、XMはまず間違いなく最初に名前が挙がる一社でしょう。海外FX初心者にも、国内FXで十分に経験を積んだトレーダーにも、あらゆるレベルのトレーダーにおすすめできる海外FX業者と言えます。
XMのメリット・デメリット
XMのメリットは、約定力やゼロカットなどの安定はもちろん、口座スペックの高さや性質の異なる様々な口座タイプの提供、そして使いやすいボーナスの提供など多岐に渡ります。
反対にデメリットとしては、強いて挙げれば取引コストに関するものが多いですね。XMは低スプレッドを売りにしているタイプの業者ではないので、スプレッドや取引手数料の取引コストは平均的である点は、理解しておく必要があります。
XMがおすすめのトレーダー
XMは以下のようなトレーダーにおすすめです。
XMは専業トレーダーや上級者にもおすすめできる海外FX業者ですが、オールラウンドタイプのブローカーでもあるので、FX未経験のような初心者が最初に選択する業者としても適しています。
また、取引のために用意する資金が少ない人の場合も、ボーナスによって証拠金を強化できるXMはおすすめですね。
XMの魅力は、サービスの豊富さや質の高さだけではなく、FX業者としての信頼性や安全性の高さにあります。KIWAMI極口座やXM Zero口座などの低スプレッド口座に興味がある中上級者にとっても、安心して資金を預けられるXMは選択する価値があるでしょう。
現在実施中のボーナスキャンペーン
XMが実施しているボーナスキャンペーンは、以下の3つです。
ボーナス名 | ボーナス金額 | 対象口座タイプ | ボーナス内容 |
口座開設ボーナス | 13,000円 | 全口座タイプ | 初めてXMでアカウント開設し本人確認をするユーザーに、入金不要でボーナスを付与 |
100%/20%入金ボーナス | 100%ボーナス→500ドル相当額まで 20%ボーナス→1万ドル相当額まで | スタンダード口座、マイクロ口座 | 対象口座へ入金すると、入金額に対して規定割合のボーナスを付与 |
ロイヤルティプログラム | 無制限 | スタンダード口座、マイクロ口座 | 対象口座で取引すると、ユーザーのステータスと取引量に応じて、ボーナスや現金に交換できるXMポイントを付与 |
上記ボーナスやキャンペーンを、XMは常時開催しています。またこれらに加えて、期間限定開催のボーナスなどもありますね。
XMのボーナスの特徴は、高額・高割合だけではなく、全てのボーナスにクッション機能があり使いやすい点にあります。
一般的な海外FXのボーナスは、出金すると口座内にあるボーナスが全て消滅しますが、XMのボーナスは残高を出金しても出金額の割合に応じてボーナスが消滅するルールになっており、海外FXの中でも際立って使いやすいボーナスとなっています。
2位:AXIORY
評価 | 詳細 | |
信頼性 | ・2011年設立 ・ベリーズ国際金融サービス委員会のライセンスを取得 ・信託保全による顧客資金管理 | |
取引環境 | ・NDD方式を採用し、MT4/MT5/cTraderで取引可能 ・公式サイト内で約定速度やスリッページ率を公開 | |
口座スペック | ・最大レバレッジ400倍 ・ロスカット水準20%、ストップレベル0pips | |
取引コスト | ・スタンダード口座やナノ口座/テラ口座で、競争力のある低スプレッドを提供 ・ナノ口座/テラ口座の取引手数料は1ロット往復6ドルと低額 | |
ボーナス | ・取引量によって出金可能になる入金ボーナスを提供 ・クッション機能のあるボーナスは実施していない | |
入出金 | ・国内銀行送金やクレジットカードでの入出金に対応 | |
サポート | ・日本語による質の高いサポートを受けられる | |
総合得点 | 92点/100点 |
海外FX業者総合ランキングの第2位は、AXIORYです。信頼性や取引環境が高く評価されている海外FX業者です。
AXIORYの特徴
AXIORYは2007年に金融システムの開発会社としてスタートし、そのノウハウを生かして2011年からはFXブローカーとしてのサービスを提供している海外FX業者です。
その最大の特徴は、質の高い取引環境と、低スプレッド・低コスト取引が可能という点。また常時開催のボーナスキャンペーンはありませんが、季節ごとにキャッシュバック系の入金ボーナスキャンペーンも提供していますね。
AXIORYで利用できる口座タイプは、以下の4種類となっています。
口座タイプ | 最大レバレッジ | 特徴 |
スタンダード口座 | 400倍 | 取引手数料不要で、ユーロドルで平均1.2pips程度の低スプレッド取引が可能なSTP口座タイプ |
ナノ口座 | 400倍 | ECN方式による口座タイプ。ユーロドルで平均0.1pipsの極狭スプレッドに加え、1ロットあたり往復6ドルの取引手数料で取引できる。ナノ口座はMT4とcTraderに対応 |
テラ口座 | 400倍 | ナノ口座と同様にECN方式による口座タイプ。テラ口座はMT5に対応 |
アルファ口座 | 1倍 | 現物株式とETF取引専用の口座タイプ |
AXIORYには、ナノ口座とテラ口座という2つのECN口座タイプがあります。それぞれの違いは対応している取引ツールのみで、スペックは共通ですね。取引経験の少ないトレーダーには、コスト体系が明瞭なスタンダード口座もおすすめと言えるでしょう。
信頼性の高い海外FX業者で低スプレッド取引をしたい場合、AXIORYは必ず検討すべき一社となっています。
AXIORYのメリット・デメリット
AXIORYのメリットは、顧客資金管理や約定に関する信頼性の高さです。公式サイトでは、約定スピード、スリッページ率、時間帯ごとの平均スプレッドなどの情報を、月単位で公開。それによると、顧客の注文がAXIORYのサーバーに承認されてから約定されるまでの時間について、全体の98.8%が0.179秒以下で行われていることがわかります。
デメリットとしては、最大レバレッジやボーナスに関することが挙げられます。海外FXの中にはレバレッジ1000倍を超える口座タイプも珍しくないため、他社と比べるとAXIORYのレバレッジは見劣りしてしまうかもしれません。しかし、完全NDDとして最大400倍のレバレッジは妥当であるともいえるでしょう。
また、AXIORYが季節ごとに行うボーナスは、規定の取引ロット数を消化すると段階的にボーナス自体が出金可能になるキャンペーンであり、ボーナスにクッション機能はありません。これはこれで魅力がありますが、初心者向きではない点には注意したいですね。
AXIORYがおすすめのトレーダー
AXIORYは以下のようなトレーダーにおすすめです。
AXIORYは、初心者でももちろん安心して利用できる環境が整えられている海外FX業者です。しかし、サービス内容の傾向からすると、トレードに慣れている中上級者にも非常におすすめと言えるでしょう。
AXIORYの大きなメリットである低スプレッド・高速約定は、スキャルピングを行う上で最適の条件です。裁量トレーダーはもちろん、システムトレーダーにとっても、制限を気にせず取引できる環境が整っていますね。
また、国内FXをメインで使っているけど、万一のことを考えてゼロカットのある海外FX業者にも興味がある、というトレーダーにもおすすめと言えます。
現在実施中のボーナスキャンペーン
AXIORYでは、常時開催しているボーナスキャンペーンはありません。しかし毎年、正月やお盆時期、またはハロウィンなどのイベントに合わせて100%入金ボーナスを開催するのが恒例となっています。
AXIORYのボーナスは、アルファ口座を除く全ての口座タイプが対象であることが多く、規定のロット数をクリアすることで段階的にボーナスを現金化できる仕様になっていること場合がほとんどです。
AXIORYがボーナスを実施した場合は、現金化のチャンスですのでぜひ利用するようにしましょう。
3位:FXGT
評価 | 詳細 | |
信頼性 | ・2019年設立 ・セーシェル金融庁のライセンスを取得 | |
取引環境 | ・NDD方式を採用し、MT5で取引可能 ・仮想通貨取引環境の充実 | |
口座スペック | ・最大レバレッジ1000倍 ・ロスカット水準20% | |
取引コスト | ・手数料不要の低スプレッド口座「プロ口座」や「ECN口座」を提供 ・その反面、スタンダード口座などのスプレッドは平均的 | |
ボーナス | ・10,000円の口座開設ボーナス ・10万円までの100%入金ボーナス ・120万円までの20%/30%入金ボーナス | |
入出金 | ・国内銀行送金、bitwallet、STICPAY、クレジットカード、各種仮想通貨などに対応 | |
サポート | ・日本語による質の高いサポートを受けられる | |
総合得点 | 90点/100点 |
FXをはじめとした各種銘柄だけではなく、仮想通貨取引にも強みのあるFXGT。XMの創立メンバーの一部によって立ち上げられたといわれており、XMとの共通点も多い海外FX業者です。
FXGTの特徴
FXGTもXM同様にオールラウンドタイプの海外FX業者で、クッション機能がある高額ボーナスや豊富な取引銘柄はもちろん、低スプレッド口座も充実しています。
設立は2019年と新しく、その点では他社と比較して信頼性の面ではやや劣るかもしれません。しかしこれまで不当な出金拒否などもなく、安定した運営を続けており今のところ信頼性に問題はないと言えるでしょう。
FXGTで利用できる口座タイプは、以下5種類となっています。
口座タイプ | 最大レバレッジ | 特徴 |
スタンダード+口座 | 1000倍 | FXGTで最も基本的な口座タイプ。全てのボーナス利用に対応している |
ミニ口座 | 1000倍 | スタンダード+口座とほぼ同条件のまま、FXの契約サイズが「1ロット=1万通貨」に設定された小額取引向け口座タイプ |
Crypto Max口座 | 500倍 | 仮想通貨取引に特化した口座タイプ。ボーナス利用も可能 |
プロ口座 | 1000倍 | 取引手数料不要の低スプレッド口座。取引コストの面では、FXGTの中で最も低い |
ECN口座 | 1000倍 | ECN方式による低スプレッド口座タイプ。極狭スプレッド+1ロットあたり往復6ドルの手数料で取引可能 |
多くのトレーダーにとってスタンダード+口座がおすすめといえますが、それ以外にも特徴ある口座タイプが揃っています。プロ口座やECN口座はボーナス利用はできませんが、他社と比較しても遜色ない低スプレッド・低コスト取引が可能ですね。
FXGTでは、多くの口座タイプから自分に合った口座タイプが選択できる海外FX業者となっています。
FXGTのメリット・デメリット
運営年数の若さがデメリットであるFXGTですが、グループ全体としてはキプロス証券取引委員会のほか複数のライセンスを取得しており、信頼性の面では決して低くはありません。
他社と比較して特徴的なのは、やはり仮想通貨取引ですね。一般的な仮想通貨ペアは最大1000倍のレバレッジで取引でき、そのほかにはGTi12、DeFiトークン、NFTなども取り扱います。
取引環境としても、ディーラーを介さないマーケット決済となっており、透明性の高い取引が期待できるでしょう。口座開設ボーナスをはじめとした高額入金ボーナスが利用できる点も、大きな魅力と言えますね。
FXGTがおすすめのトレーダー
FXGTは以下のようなトレーダーにおすすめです。
FXGTは、ゼロカットやハイレバレッジ、さらにNDDによる取引など、海外FXらしいメリットを一通り備えた業者です。その上で大きな特徴となるのが、やはりボーナスキャンペーンと仮想通貨への関わりの深さでしょう。
ボーナスを使って証拠金を強化し、自己資金へのリスクを低減させたいトレーダーにとっては、FXGTは絶対に利用すべき海外FX業者です。
さらに仮想通貨取引の点では、FXGTは若手でありながら業界を牽引するといっても過言ではない存在なので、そうした銘柄を取引したいトレーダーにとっても、口座開設しておいて損のない業者といえますね。
現在実施中のボーナスキャンペーン
FXGTでは、現在以下のボーナスキャンペーンを実施しています。
ボーナス名 | ボーナス金額 | 対象口座タイプ | ボーナス内容 |
新規登録ボーナス | 1万円 | スタンダード+口座、ミニ口座、Crypto Max口座 | 新規登録から30日以内にアカウント認証を終えたユーザーに、入金不要でボーナスを付与 |
100%Welcomeボーナス | 上限10万円 | スタンダード+口座、ミニ口座、Crypto Max口座 | ボーナス上限額に至るまで、入金(資金移動)のたびにボーナスを付与 |
Loyaltyボーナス | 上限120万円 | スタンダード+口座、ミニ口座 | ウェルカムボーナスを獲得したユーザーが対象。30万円未満の入金に対して20%ボーナス、30万円以上の入金に対して30%ボーナスが、入金(資金移動)のたびに付与される |
Loyaltyボーナス | 上限120万円 | Crypto Max口座 | Crypto Max口座専用のLoyaltyボーナス。獲得したLoyaltyボーナスは、対象口座を問わず通算される |
Loyaltyリセットボーナス | 上限額のリセット | スタンダード+口座、ミニ口座、Crypto Max口座 | Loyaltyボーナスを全額獲得した後で、条件を満たすと獲得ボーナスがリセットされ、再度受け取れるようになるキャンペーン |
上記ボーナスの他に、トレード大会のようなキャンペーンもFXGTは行っています。
FXGTのボーナスは、全てクッション機能付きとなっています。ボーナス自体は出金できず、出金手続きを行うと消滅する仕様ですが、その代わり取引用の証拠金として活躍させることができますね。
FXGTのボーナスは、上限額、付与割合、使いやすさ、どれをとっても現在の海外FXの中でも屈指の内容となっています。ただし、ボーナスキャンペーンの金額や仕様は期間ごとに変更される場合もあるので、お得なボーナスは早めに獲得した方が良いかもしれませんね。
4位:TitanFX
評価 | 詳細 | |
信頼性 | ・2014年設立 ・バヌアツ金融サービス委員会、モーリシャス共和国金融サービス委員会のライセンスを取得 | |
取引環境 | ・NDD方式を採用し、MT4/MT5で取引可能 ・独自の「Zero Pointテクノロジー」によって高速約定と低スプレッドを提供 | |
口座スペック | ・最大レバレッジ500倍 ・ロスカット水準20%、ストップレベル0pips | |
取引コスト | ・主要口座タイプであるスタンダード口座、ブレード口座共に、競争力のある低スプレッドを提供 ・ブレード口座の取引手数料は1ロット往復7ドル | |
ボーナス | ・友人紹介キャンペーンや、キャッシュバックキャンペーンを実施 ・入金ボーナスなどの提供はなし | |
入出金 | ・国内銀行送金、bitwallet、STICPAY、クレジットカード、仮想通貨に対応 | |
サポート | ・日本語による質の高いサポートを受けられる | |
総合得点 | 88点/100点 |
機関投資家レベルのトレード環境を利用できる海外FX業者として、中上級者からの支持が厚いTitanFX。近年ではキャッシュバック系のキャンペーンなども積極的に行っており、さらに利用しやすい海外FX業者となっています。
TitanFXの特徴
設立年は比較的若いTitanFXですが、拠点を置くバヌアツでは積極的に社会貢献活動を行うほか、金融委員会をはじめとした各種団体に加盟し規制や補償の体勢を整えるなど、信頼性は十分に高いと見て良いでしょう。
TitanFXでは、独自の「Zero Pointテクノロジー」によって、極めて遅延の少ない注文執行環境と、スプレッドの狭さを顧客に提供しています。キャンペーンはあまり行わない代わりに、取引環境そのものによるコスト還元に主眼をおいた海外FX業者といえますね。
TitanFXで利用できる口座タイプは、以下3種類となっています。
口座タイプ | 最大レバレッジ | 特徴 |
スタンダード口座 | 500倍 | 取引手数料のかからない、STP方式による口座タイプ。デイトレード以上の時間軸のトレードや、初心者の利用に適している |
ブレード口座 | 500倍 | 極狭スプレッドに加え、1ロットあたり往復7ドルの取引手数料で取引できるECN方式の口座。約定力やコストに優れ、TitanFXで最もおすすめの口座タイプ |
マイクロ口座 | 1000倍 | スタンダード口座同様、取引手数料不要のSTP口座。最小100通貨から取引可能で最大レバレッジ1000倍など少額からの取引に適した仕様となっており、初心者にもおすすめ |
一般的な海外FXでは、スタンダード口座が多くの人におすすめしやすい口座タイプですが、TitanFXの場合はその魅力である低スプレッドや約定力を利用できるブレード口座がおすすめですね。
最近では少額取引に特化したマイクロ口座もリリースされており、TitanFXに魅力を感じながらも利用を控えていた初心者や、EAのフォワードテストを行いたいシステムトレーダーにとっても選択肢が広がった形となっています。
TitanFXのメリット・デメリット
TitanFXの最大のメリットは、50行以上の銀行をはじめとしたリクイディティプロバイダの価格を参照し、AIアルゴリズムによって最良の価格で約定させる最先端技術に基づいた約定速度と低スプレッドです。成行注文の1秒以内の約定率100%、平均約定速度0.037秒、約定率99.99%など公開されている数値からも約定力の高さが伺えますね。
ブレード口座のスプレッドでは主要通貨ペアで最小0pipsとなっており、TitanFXは取引環境や低スプレッドに特化した中上級者にも十分おすすめできる海外FX業者といえるでしょう。
スタンダード口座やブレード口座の最大レバレッジは500倍となっており、他社に比べるとやや見劣りしますが、これもAXIORYと同様にECNブローカーとしては十分に高い倍率となっています。
TitanFXがおすすめのトレーダー
TitanFXは以下のようなトレーダーにおすすめです。
TitanFXには、XMやFXGTが行っているような使いやすいボーナスキャンペーンは一切ありません。その意味では、ある程度取引技術があるトレーダーに適しています。
低スプレッド、高速約定という特性はスキャルピングとの相性も抜群なので、裁量トレードはもちろん、EAによる高頻度のスキャルピングなどにもTitanFXは使いやすいですね。
また、TitanFXにはレバレッジ制限がないという特徴があるので、レバレッジをかけながら大ロット取引ができるようなプロトレーダーのニーズにも応えることも可能です。
現在実施中のボーナスキャンペーン
TitanFXが実施中のキャンペーンには、「お友達紹介ボーナス」があります。
本ボーナスの概要は以下の通りです。
ボーナス内容 | 紹介者と被紹介者の両方に出金可能な7,500円の現金をプレゼント |
受け取り手順 | 1. 紹介URL経由で、新規リアル口座(スタンダード口座、ブレード口座)を開設 2. 被紹介者が90日以内に5万円以上入金し5ロット以上を取引すると、ボーナス付与 |
この「お友達紹介ボーナス」以外にも、TitanFXではキャッシュバックキャンペーンを行うことがあるので、興味がある人はTitanFX公式サイトやメールでの告知を忘れずにチェックしてくださいね。
5位:FBS
評価 | 詳細 | |
信頼性 | ・2009年設立 ・グループとしては難関といわれるキプロス証券取引委員会などのライセンスを取得 | |
取引環境 | ・NDD方式を採用 ・MT4、MT5で取引可能 | |
口座スペック | ・最大レバレッジ3000倍 ・ロスカット水準20%、ストップレベル0pips | |
取引コスト | ・手数料不要の低スプレッド口座「プロ口座」を提供 ・提供する全ての口座タイプで競争力のある低スプレッドを提供 | |
ボーナス | ・取引量に応じて現金化可能な入金ボーナスを提供 ・クッション機能のあるボーナスはなし | |
入出金 | ・bitwallet、STICPAY、クレジットカードなどの入出金に対応 ・銀行送金による出金は非対応 | |
サポート | ・公式サイトの日本語にはやや不自然な点はあるが、日本語による丁寧なサポートを受けられる | |
総合得点 | 87点/100点 |
業者としての信頼性をはじめ、高いレバレッジや低スプレッドなどにも魅力があるFBS。XMなどとはまた方向性の違う、オールラウンドタイプの海外FX業者といえます。
FBSの特徴
FBSの特徴としてまず挙げられるのが、世界的にユーザーの多い大手海外FX業者であるということです。2020年時点で1,500万口座を突破し、FBSがリリースする独自のトレードアプリのダウンロード数は合計で820万を超えるなど、事業規模の大きさを表していますね。
日本を管轄する法人は、バヌアツ金融サービス管理庁の金融ライセンスを取得して運営されています。さらにFBSのグループ全体としては、取得が難しいとされるキプロス証券取引委員会のライセンスなどを取得しており、信頼性については十分にあると考えられるでしょう。
FBSで利用できる口座タイプは、以下3種類となっています。
口座タイプ | 最大レバレッジ | 特徴 |
スタンダード口座 | 3000倍 | 最大3000倍のレバレッジとすべてのボーナスキャンペーンに対応しており、初心者から上級者までおすすめ |
セント口座 | 1000倍 | スタンダード口座の1/100の量で取引可能な、少額取引向け口座タイプ |
プロ口座 | 2000倍 | 手数料不要の低スプレッド口座タイプ |
FBSでは以前まではECN口座などを含む全7口座タイプを提供していましたが、現在は上記3口座タイプに集約されサービスが強化されています。
いずれの口座タイプも取引手数料は不要、さらにハイレバレッジ&低スプレッド取引が可能ですね。例えばユーロドルの平均スプレッドを見ると、スタンダード口座(セント口座)は0.8pips、プロ口座は0.6pipsとなっています。FBSではボーナスの有無や取引規模の違いから、自分に合った口座タイプを選択できます。
FBSのメリット・デメリット
FBSを利用するメリットは、運営会社の信頼性の高さ、そしてNDD方式による透明性の高い取引でしょう。最大レバレッジの高さやロスカット水準をはじめとしたスペックにも魅力があります。
デメリットとしては、クッション機能のあるボーナスを提供していないことや、口座開設ボーナスがないことでしょう。こうした点はXMやFXGTのような他のオールラウンドタイプの海外FX業者と比べてやや不利な条件です。その他、国内銀行送金による入出金に対応していない点はデメリットですが、bitwallet、STICPAY、クレジットカード、仮想通貨などには対応しています。
FBSがおすすめのトレーダー
FBSは以下のようなトレーダーにおすすめです。
FBSの大きな特徴が、最大3000倍のレバレッジです。こうした条件を活かして少額の入金から大きな利益を狙いたい人に、FBSはおすすめですね。
スキャルピングに対する制限もないので、裁量トレードや自動売買を問わず、短期トレードから長期トレードまであらゆる時間軸のトレードスタイルに対応できるでしょう。
またFBSでは取引量に応じて現金化できるボーナスも提供中。クッション機能のあるボーナスよりも出金できるボーナスの方が好きな人にとっても、FBSは魅力的な海外FX業者ではないでしょうか。
現在実施中のボーナスキャンペーン
FBSが実施する主なボーナスキャンペーンとしては、100%入金ボーナスとロイヤリティプログラムがあります。
ボーナス名 | ボーナス内容 |
100%入金ボーナス | 1万ドルを上限とした100%入金ボーナス。「ボーナス額(USD)÷3」のロット数を取引することで、ボーナス額を出金できる。スタンダード口座、セント口座、マイクロ口座、ゼロスプレッド口座が対象 |
ロイヤリティプログラム | 取引などによってポイントを獲得し、賞品に交換できるキャンペーン。4つのステータスごとに獲得できるポイントや、選択できる賞品もランクが上がる |
FBSの入金ボーナスは、上限を1万ドルとしボーナス残高がある限り入金ごとに受け取れる高額ボーナスです。「ボーナス額(USD)÷3」の取引量をクリアすることで、ボーナス自体を出金できることが大きなメリットですね。
ただしこの入金ボーナスは、「クッション機能なし」であることに注意が必要。FBSの場合は、残高がボーナス額の30%以下になるとボーナスは自動的に削除されてしまいます。また、入金ボーナスを受け取っている口座の最大レバレッジは500倍に制限されるなどの注意点もあります。
上記のボーナス以外にもFBSでは「レベルアップボーナス」という口座開設ボーナスを提供していましたが、現在キャンペーンは終了しています。これに代わる新しいキャンペーンも企画されているとのことなので、今後のボーナス展開にも期待したいですね。
6位:iForex
評価 | 詳細 | |
信頼性 | ・1996年設立 ・英領バージン諸島金融サービス委員会のライセンスを得て運営 | |
取引環境 | ・DD方式を採用 ・MT4、MT5に対応しておらず、独自の取引ツールを利用する | |
口座スペック | ・最大レバレッジ400倍 ・ロスカット水準0%、口座残高や取引数量によるレバレッジ制限なし | |
取引コスト | ・取引手数料不要で、比較的狭いスプレッドで取引可能 | |
ボーナス | ・最大2,000ドルの初回入金ボーナス(クッション機能つき)を提供 | |
入出金 | ・銀行送金、bitwallet、クレジットカードなどに対応 | |
サポート | ・日本語による丁寧なサポートを受けられる | |
総合得点 | 80点/100点 |
1996年設立のiForexは、海外FX業者の中でも老舗中の老舗。長い運営実績に裏付けられた信頼性だけではなく、使いやすい初回入金ボーナスなどが魅力の海外FX業者です。
iForexの特徴
運営実績においてiForexと肩を並べる海外FX業者はそういません。設立から四半世紀以上、安定した取引環境を提供してきた信頼性は高く評価できるでしょう。
また、取り扱う銘柄の多さもiForexの特徴となっており、以下の合計826銘柄を取引可能です。
- FX通貨ペア…86種類
- エネルギー…6種類
- 貴金属…7種類
- 商品…7種類
- 指数…35種類
- 株式…596種類(欧米・アジア)
- ETF…47種類
- 仮想通貨…42種類
特に株式は多く、アメリカやヨーロッパ各国の主要な企業だけではなく、日本、韓国、香港、インドなどアジアの株式も多く扱っています。
iForexで利用できる口座タイプは、「エリート口座」の1種類のみです。
口座タイプ | 最大レバレッジ | 特徴 |
エリート口座 | 400倍 | 比較的狭いスプレッドとボーナス利用を兼ね備えた、海外FXの中でも口座タイプ。ただしDD方式での注文執行と考えられ、スキャルピング不可などの制限もある |
エリート口座は初回入金ボーナスを利用可能な上に、ユーロドルで0.7pips、ドル円で1pipsなどの狭いスプレッドとなっており、ボーナスと低スプレッドを兼ね備えた口座となっています。
その反面、iForexはMT4・MT5に対応しておらず、スキャルピングにも制限があるなど、取引条件には独特な部分もあり、好みの分かれるところかもしれません。
iForexのメリット・デメリット
iForexのメリットは、業者の信頼性の高さに加え、取引条件の面ではエリート口座でのスプレッドの狭さや、最大2,000ドルの初回入金ボーナスの提供があります。さらにロスカット水準0%や、口座残高や取引数量によってレバレッジが制限されない点も魅力的ですね。
魅力的な条件を用意しているiForexですが、一般的な海外FX業者とは異なる点も多くあります。例えば、MT4やMT5に対応していない点などは、人によっては大きなデメリットと感じる可能性があります。また、スキャルピングを主力戦法にしているトレーダーにとっても、少々選びにくい業者といえるでしょう。
iForexがおすすめのトレーダー
iForexは以下のようなトレーダーにおすすめです。
iForexは取引条件が特殊なので、それをデメリットと感じる人の場合は、素直に他の海外FX業者を利用した方が良いでしょう。
しかし、スキャルピングやMT4などにはあまりこだわらず、スプレッドの狭いエリート口座で入金ボーナスも使えるという条件に魅力を感じる人には、非常におすすめできる海外FX業者ですね。
また、iForexの取引条件は、国内FX業者に近い部分もあります。それでいて、ゼロカットや入金ボーナスなど国内FXにはない魅力がiForexにはありますので、国内FXからの乗り換えの際にも検討したい海外FX業者ではないでしょうか。
現在実施中のボーナスキャンペーン
iForexの主要なキャンペーンとして、以下2つのボーナスキャンペーンを行っています。
ボーナス名 | ボーナス内容 |
100%+25%ウェルカムボーナス | 初回入金を対象にした最大2,000ドルのボーナス。600ドルまでの入金に対しては100%ボーナス、それ以上の入金に対しては25%ボーナスが付与される |
bitwallet入金ボーナス | bitwalletで初回入金を行なった場合、入金ボーナスに加えて50ドルのボーナスが付与される |
iForexでは、初回入金に対して最大2,000ドルの100%+25%ウェルカムボーナスを提供しています。600ドルまでの入金は100%ボーナス、それ以上の入金に対しては20%ボーナスとなっており、ボーナス全額を獲得したい場合は、初回に6,200ドルを入金すれば良いことになりますね。
iForexの入金ボーナスは初回限定であり、2回目以降の入金には付与されないのでご注意ください。
また、bitwalletから初回入金を行うと、ウェルカムボーナスと併用して+50ドルのボーナスが加算されます。bitwalletを利用している人は、iForexではbitwallet入金がお得ですね。
海外FX業者を選ぶ際に注目したいポイント
ここまで優良海外FX業社をランキング形式で紹介してきましたが、そのランキングの根拠となるチェックポイントについても解説しておきたいと思います。
海外FX業者に求める能力には、高い約定力やスプレッドの狭さなど、トレードに直結する部分がすぐに思いつくかもしれませんが、実はそれだけではありません。
その業者の信頼性や安全性はもちろん、取引に関するルールなども事前に確認しておいたほうが良いでしょう。例えば、スキャルピングをしたいのに、スキャル禁止の業者を選んでしまうと、自分がしたいトレードができなくなってしまいます。
そのため海外FX業者を選ぶ際には、まずは自分のトレードスタイルや技術水準を把握する必要がありますね。初心者の場合は、ボーナス提供を重視しても良いですし、中上級者の場合は、業者の信頼性や取引環境にも気を配る必要があるでしょう。
そうした点を踏まえて、海外FX業者を選ぶ際に重視するポイントとなる7つの項目について解説していきたいと思います。
信頼性:運営年数、金融ライセンス、ゼロカット、顧客資金管理、など
大切な資金を預けてトレードするには、その海外FX業者が十分に信頼できるかを確認する必要があります。その際には、以下のポイントに注目すると良いでしょう。
運営年数 | 年数による運営実績は信頼性をはかる大きなポイント。運営年数が3年未満程度の新興業社は、利用の際は少し注意したい |
金融ライセンス | 海外FX業者は日本の金融庁に登録はしていないが、海外の公的機関によるライセンスを取得して運営されている場合がほとんど。ライセンス未取得の業者を利用する際は、公的な規制を受けていないリスクを把握しておく必要がある |
ゼロカット | ロスカットが間に合わず口座残高以上の損失が発生した場合でも、マイナス分が補填される「ゼロカット」を実施しているか(稀にゼロカット未対応の海外FX業者も存在する) |
顧客資金の管理方法 | ほとんどの海外FX業者が、運営資金と顧客資金を分けて管理する「分別管理」によって顧客資金を管理しているが、まれに国内FXのように信託保全を行う海外FX業者も存在する |
こうした情報は、基本的には海外FX業者の公式サイトから確認できますが、当サイトでも調査した情報を公開していますので、参考にしてみてください。
取引環境:発注方式、取引制限、対応している取引ツールなど
海外FXでは、発注方式として透明性の高いNDD方式を採用していたり、多くの業者がMT4/MT5に対応しているなどのメリットがありますね。そうした取引環境面として、以下のポイントを確認すると良いでしょう。
発注方式 | NDD方式、またはDD方式のどちらを採用しているか |
取引制限 | スキャルピングへの対応状況など |
取引ツール | MT4やMT5に対応しているか。もしくはその他の取引ツールを使用するか |
海外FXのメリットであるNDD方式での取引ですが、実際にどのような発注方式で顧客の注文を約定させているかはその業者の企業秘密に関わる部分でもあるので、ユーザーの側からは知ることができない場合がほとんどです。
しかし、口座タイプの特徴をもとに、ある程度は推測することが可能です。
NDDとDDにはそれぞれに特徴があり、単純に善悪を決めることはできません。ただし、取引の透明性や公平性を重視する人は、NDD方式の海外FX業者を選択すると良いでしょう。
また、NDD方式ではスキャルピングに制限がない場合が多いため、自由にスキャルピングをしたい人も、NDD方式の海外FX業者から選んだ方が良いと言えるでしょう。
口座スペック:最大レバレッジ、ロスカット水準、ストップレベル、スワップフリーなど
国内FXでは25倍に制限されているレバレッジですが、海外FXでは上限の規制がない点も魅力です。レバレッジをはじめとした口座スペックのチェックポイントには、以下ような点があります。
レバレッジ | 最大レバレッジは何倍か(口座タイプごとの最大レバレッジや、レバレッジ規制の条件についても) |
ロスカット水準 | 証拠金維持率が何%を下回るとロスカットされるか |
ストップレベル | ストップレベルは何pipsか |
スワップフリーオプション | スワップフリーを提供しているか |
口座スペックとして一番気になるのは、やはり最大レバレッジではないでしょうか。
一般的な海外FX業者であれば400倍〜1000倍ほどの高いレバレッジで取引できますが、業者や口座タイプによっては最大200倍など比較的低めのレバレッジとしているところもあるので、事前に把握しておきたいですね。
また、取引資金が多い人(100万円以上入金する人)や、取引ロット数が多い人(10ロット程度以上で取引する人)は、レバレッジ制限が行われる条件についても注意すると良いでしょう。ある程度トレード経験がある人の場合は、ロスカット水準、ストップレベル、スワップフリーなどの条件も確認しておきたいですね。
ただし初心者の場合は、こうした細かい口座スペックはそれほど気にする必要はなく、それ以外の条件をもとに利用する海外FX業者を選択しても大丈夫です。
スプレッド:スプレッドや取引手数料などの取引コスト
スプレッドの狭さや取引コストの小ささは、海外や国内を問わず、FX業者を選ぶ際には話題になりやすいポイントですね。
海外FX業者の場合は大きく分けると、低スプレッドに特化した業者と、スプレッドは平均的でボーナスキャンペーンに力を入れている業者の2種類があります。
また、ボーナス提供のある海外FX業者の場合、スプレッドは平均的だけどボーナスに対応している口座タイプと、ボーナス非対応の低スプレッド口座タイプの2種類以上を提供している場合も多いですね。
自分自身がどのようなトレードをしたいかを把握して、海外FX業者や口座タイプを選択すると良いでしょう。
ボーナス:ボーナスキャンペーンの豊富さや使いやすさ
ボーナスキャンペーンは海外FXの華ですが、全ての業者が同じようにボーナスを提供しているわけではありません。ボーナスが豊富な業者や、キャッシュバック系キャンペーンに力を入れている業者、さらにはボーナスを一切提供していない業者もあります。
海外FXには様々なボーナスがありますが、最も使いやすいのが「クッション機能あり」と呼ばれるタイプのボーナスでしょう。クッションありのボーナスの場合、ボーナスは取引口座の中で証拠金としての機能があるため、証拠金額を底上げすることができます。
例えば5万円を入金して100%ボーナスを獲得した場合、入金額5万円+ボーナス5万円の合計10万円から取引が可能になります。準備できる資金の少ないトレーダーにとっては、非常に魅力的なボーナスと言えるでしょう。
反対に「クッション機能なし」のボーナスもあり、この場合は損失によって残高がゼロになるなどするとボーナスは自動的に消滅するため、ボーナスに証拠金を増やす効果はありませんが、既定のロット数を取引するとボーナスが出金可能になる特徴があります。
入出金:入出金方法の多様さ、スピード、信頼性
どのような入出金方法に対応しているかも、海外FX業者を選ぶ上では注意したいポイントですね。海外FXで利用しやすい入出金方法としては、以下のものが代表的です。
- 国内銀行送金
- bitwalletやSTICPAYなどのオンラインウォレット
- クレジット/デビットカード
- 仮想通貨
最近では、国内銀行送金による入出金に対応している海外FX業者も増えてきました。自分にとって都合の良い入出金方法に対応しているかどうかも、事前に確認するようにしましょう。
また、悪質な業者の場合は、不当な出金拒否を行う可能性もあります。日本でよく知られている優良海外FX業者でそのような不正は考えられませんが、出金の際の信頼性に関する部分も事前にチェックすべきポイントでしょう。
さらに2023年には国内で1,2位の知名度を誇る大手海外FX業社GemForexが大幅な出金遅延を発生させ、サービスの一時停止(現在はサービス継続のためのM&Aを協議中)を発表しています。つまりいかにメジャーで大手のブローカーであっても、出金に関しては絶対大丈夫という保証はないということですね。
いくらFXで利益が出ても出金できないのでは意味がありません。そういう意味でも、出金スピードや出金に関する信頼性は非常に重要であり、常に最新の情報をSNSや当サイトのような総合評価サイトで得るようにしましょう。
サポート:日本語で質の良いサポートを受けられるか
海外FXを利用していると、ボーナスの獲得状況や入出金などを確認するために、カスタマーサポートを利用することが少なくありません。日本語でスムーズに問い合わせることができ、きちんと回答が返ってくるかは注意したいポイントになります。
日本向けのサービスを行っている海外FX業者であれば、日本語対応のサポートを置いているため基本的には問題ありませんが、もしもマイナーな海外FX業者を使う場合は、そうした点も考慮したいですね。
海外FXの特徴
FXを始めるにあたり「国内FX業者」と「海外FX業者」のどちらを利用して取引するかという点で悩む人も多いのではないでしょうか。一般的には日本在住のトレーダーにとっては、国内FX業者で取引すること多いと思いますが、海外FXの取引条件やサービス内容は非常にスペックが高く、国内FXにはない魅力があります。
ここからは、そんな海外FXの特徴について解説していきたいと思います。
取引条件やサービス内容のスペックが非常に高い
国内FXにはない海外FXの特徴として、取引条件やサービスのスペックの高さがあります。代表的なものとしては、以下のようなものが挙げられるでしょう。
これらに加えて、NDD方式による透明性の高い取引環境や、取引ツールとしてMT4、MT5に対応している点も海外FXの一般的な特徴ではないでしょうか。
ゼロカットや最大レバレッジの上限は、日本の法律の下で運営する国内FX業者では行うことができませんが、海外FXであれば、トレーダーはその優れたサービスを利用することができます。
難関ライセンスを取得するなど、優良海外FX業者は高い信頼性を持つ
海外FXのデメリットとしてよく言われるのが、以下の2点ではないでしょうか。
これらは事実であり、日本人トレーダーにとってはデメリットとして受け取れる要素です。
しかし、優良海外FX業者であれば、運営会社としては世界最難関といわれる英国金融行為規制機構(FCA)や、キプロス証券取引委員会(CySEC)などのライセンスを取得していることが多く、規制元の信頼性の点では日本の金融庁に勝るとも劣りません。
こうした高難度ライセンスではなくても、海外のラインセスを取得し公的な規制下で運営されている海外FX業者がほとんどのため、「海外FX=無法地帯」のように過度に不安を持つ必要はありません。
ただし、稀にライセンス未取得で運営している海外FX業者もあるため、海外FX業者を選ぶ際はある程度の情報収集が必要になります。
多くの海外FX業者が十分な日本語対応をしている
海外のFX業者と聞くと、こんな不安も感じるのではないでしょうか。
実のところ、日本の顧客にフレンドリーなサービスを提供している業者は、数多くある海外FX業者の中でも一部です。
日本語対応の程度は様々で、一切行っていない業者、部分的に行っている業者、十分な対応をしている業者など、海外FXでもばらつきがあります。
日本向けのサービスを重視している海外FX業者の場合、カスタマーサポートは十分に日本語対応できていることはもちろん、入出金に国内銀行送金が使えたりするので、使用感としては国内FX業者と比べても遜色ありません。
そのため原則としては、日本の顧客を大事にしている海外FX業者を選んだ方が、スムーズに口座開設、取引、入出金などができるでしょう。
海外FXで得られる7つのメリット
ここからは、海外FXを利用することで得られるメリットを解説していきたいと思います。次の7つの項目を順番に見ていきましょう。
ゼロカットにより顧客は追証を払わずに済む
海外FX最大のメリットが、ゼロカットの存在です。
ゼロカット(マイナス残高リセット等とも)とは、口座残高のマイナスが確定した後で、そのマイナス分をFX業者が負担する仕組みですね。
そもそもFX業者には、ロスカットという強制決済の仕組みがあります。これは、取引による含み損が拡大し証拠金維持率が規定以下になった時に、損失の大きいポジションを自動的に決済して顧客の資金を守る仕組みですが、値動きが急な場合やレートが飛んだ時などはロスカットが間に合わず、口座残高がマイナスの状態で決済されてしまうことがあります。
国内FXでは、そうした場合のマイナス分はトレーダー自らが補填する必要があり、追証という形で口座へ入金しなければいけません。2015年のスイスフランショックでは、瞬間的にレートが飛んだことによってロスカットが間に合わず、国内FXで取引していたトレーダーが追証によって多額の借金を抱えてしまった、という話は残念ながら有名です。
そうした中でも、例えば海外FX業者のXMなどでは、マイナス残高となった全ての顧客にゼロカットを履行したという逸話があります。海外FXを使っていれば借金を負わなくて済んだわけですから、市場急変の際は国内FXより海外FXの方がより安全性が高いと言えるのではないでしょうか。
市場の変動などによる借金リスクを避けることを重視する場合は、ゼロカットを行う海外FXでの取引がおすすめです。
最大レバレッジが高く、あらゆるトレードスタイルに対応できる
海外FXでは、口座の最大レバレッジの高さもメリットです。
国内FXのレバレッジも当初は最大400倍までありましたが、段階的に規制が進められ現在は最大25倍(個人口座の場合)となっています。それに対して海外FXのレバレッジは最大1000倍は珍しくはなく、業者によっては無制限のレバレッジを提供しているほどです。
国内FXのレバレッジ規制にはギャンブルトレードを抑制する目的があったので、「高いレバレッジ=危険」のようなイメージが先行するかもしれません。しかし、そもそもレバレッジにはポジションの必要証拠金を少なくする効果しかないため、高いレバレッジを上手に使えば以下のようなメリットを得られます。
こうした点は、海外FXの高い口座レバレッジならではのメリットと言えるでしょう。
しかし同時に、レバレッジが高い分だけ取引数量を多くできる危険性もあります。取引数量が多くなるほど発生する損益も大きくなります。初心者でも簡単に「ハイリスク・ハイリターン」の取引ができてしまうのが、海外FXのレバレッジが持つリスクでもありますね。
レバレッジを活用して、損失を抑えながら利益を出していくには、慎重なロット設定や資金管理が必要になります。
豊富で高額なボーナスキャンペーンを活用してトレード可能
海外FXには口座開設ボーナスや入金ボーナスがあり、キャンペーンによって証拠金を大幅に増やして取引できるメリットがあります。
海外FXが実施するボーナスキャンペーンには、主に以下のようなものがありますね。
ボーナスタイプ | 内容 |
口座開設ボーナス | 初めてその海外FX業者で口座開設する人を対象にしたボーナス。新規口座開設に加えて本人確認などの条件を満たすと、入金不要でボーナスがもらえる |
入金ボーナス (クッション機能あり) | 入金をすると付与されるボーナス。上限額と付与割合が設定されており、例えば100%入金ボーナスの場合は、既定の上限額に至るまで入金と同額のボーナスが付与される。クッション機能ありのボーナスは証拠金として取引に使えるが、ボーナス自体は出金できない |
入金ボーナス (クッション機能なし) | 入金をするとボーナスが付与されるが、クッション機能なしのボーナスは証拠金としてはほぼ使えない。その代わり、既定のロット数を消化することでボーナス自体が出金可能になるなど、キャッシュバックに近い性質を持つ |
キャッシュバック | 取引量に応じてポイントや現金が還元されるキャンペーン。ポイントで還元される場合は、そのポイントをボーナス、現金、商品などに交換可能 |
この中でも特に注目したいのが、口座開設ボーナスと入金ボーナス(クッション機能あり)でしょう。
口座開設ボーナスは新規ユーザーのみが対象のキャンペーン。入金をせずにボーナスを獲得でき、リアルトレードを行えます。ボーナス自体は出金できないものの、獲得した利益は出金可能なことがほとんどですね。海外FXへの入金に不安を感じる初心者でも、口座開設ボーナスであればノーリスクで取引が可能になるため、ぜひ獲得したいボーナスと言えるでしょう。
海外FXの入金ボーナスは、「クッション機能」の有無によって2種類に分けられます。ボーナスのクッション機能とは証拠金としての機能のことであり、この機能があるボーナスは入金と同等の証拠金という扱いになるため、非常に使いやすくおすすめです。
例えば、FX用の資金として10万円を用意できた場合、100%ボーナスを獲得すれば倍の20万円で取引を開始することが可能になります。ボーナスを活用することで、取引の際にリスクにさらされる自己資金の実質的な割合を下げたり、ボーナスを獲得した分取引量を増やして大きな利益を目指すことができるようになりますね。
ボーナスキャンペーンや高いレバレッジを活用することで、少ない資金からでも大きく稼げる可能性があるのが、海外FXの魅力といえるでしょう。
NDD方式による透明性の高い取引環境
海外FXではNDD方式を採用している業者が多く、透明性や公平性の高い環境で取引できることもメリットです。
一方で、国内FXで主流となっているのはDD方式(OCT取引、相対取引などとも)といわれますが、両者の特徴を簡単に比較してみましょう。
ただし、FX業者が実際にどのように注文を処理しているかはある種の企業秘密であり、ユーザー側からはその業者が提供するサービスやルールなどから推察するしかありません。
海外FXでもDD方式による業者はありますが、注文をインターバンク市場で決済するNDD方式を行っている業者が主流派であると考えて良いでしょう。
様々な口座タイプがあり、自分に合ったものを選べる
海外FX業者が提供する取引口座は1種類だけではなく、性質の異なる様々な口座タイプがあり、トレーダーは自分に合ったものを選ぶことができます。
実際に提供している口座タイプは海外FX業者ごとに違いますが、よくあるのが以下のような口座タイプですね。
基本的にスタンダード口座は、あらゆるレベルのトレーダーに対応しています。ボーナスを使って取引したい人はもちろん、どの口座タイプを選べば良いかわからない場合も、スタンダード口座タイプを選べば良いでしょう。
スプレッドの狭さをはじめとした取引環境を重視する中上級者の場合は、ECN口座などの低スプレッド口座がおすすめですね。
このように海外FXでは、自分のレベルやニーズにあった仕様の口座タイプを自由に選択することができます。
また海外FXでは、一度アカウントを開設すると、簡単な手続きで「追加口座」を上限数まで作成可能になります。「スキャルピング用の口座」や「長期保有の口座」など、用途ごとに口座を使い分けられるのもメリットでしょう。
一つの口座で豊富なCFD銘柄を取引可能
多くの海外FX業者では、FX通貨ペアだけではなく以下のような様々な銘柄を扱っています。
こうした銘柄は、多くの場合1つの口座の中で全て取引可能です。銘柄ごとに専用の取引口座を作る必要はなく、手間がかからないので便利ですね。
また、海外FXの取引は、基本的にはCFD取引(差金決済取引)になります。為替や指数はもちろん貴金属などの取引でも、現物は保有せずに値動きに投じて差益を狙う形になります。もちろん、金利差のある通貨ペアのポジションを保有して、スワップポイントを狙うトレードも可能です。
ほとんどの海外FX業者がMT4・MT5に対応
MT4やMT5は、プロトレーダーをはじめ世界中のトレーダーに支持されている、高機能取引ツール(プラットフォーム)ですね。ほとんどの海外FX業者が取引ツールとしてMT4とMT5に対応しており、ユーザーは無料で使うことができます。
MT4・MT5の特徴やメリットとしては、以下のような点があります。
MT4・MT5は、ツールとしての性能も高いのですが、海外FXで使う場合のメリットとして大きいのが、口座を切り替えて使える点にあるでしょう。
MT4やMT5では、ID、パスワード、接続する取引サーバーを指定して取引口座へログインします。そのため、同じ海外FX業者の異なる取引口座や、異なる海外FX業者の取引口座でも、MT4/MT5に対応した口座なら全て一つのMT4/MT5で対応できることになり、業者ごとに取引ツールを使い分ける必要がありません。
注意点としては、MT4とMT5には互換性がないことでしょう。例えば、MT4用の口座はMT5では使えないことや、カスタムインジケーターやEAの使い回しもできない点は注意したいですね。
海外FXで注意すべき6つのデメリット
優れた口座スペックやサービスを提供する海外FXですが、利用する前に知っておくべき注意点も存在します。
ここからは、海外FXで注意すべきデメリットとして、以下6つの項目を解説していきます。
総合課税が適用され、国内FXより税金が高い
海外FXと国内FXの最大の違い、それは適用される税制度です。
ここで、海外FXと国内FXの税制度を簡単に確認しましょう。
海外FX | 国内FX | |
税制度 | 総合課税 | 申告分離課税 |
税率 | およそ15〜55%(累進課税) | 一律20.315% |
特徴 | ・他の所得との合計額に対して税金が課される ・海外FXや仮想通貨など同じ「雑所得」との損益通算が可能 ・損失繰越はできない | ・他の所得と分離して税金が課される ・国内FXや先物取引など同じ「先物取引に係る雑所得等」との損益通算が可能 ・最大3年の損失繰越ができる |
また、海外FXでの総合課税の税率は、以下の表が参考になります。
(国税庁HP「No.2260 所得税の税率」より引用)
海外FXに課せられる総合課税は、給与所得などの他の所得と合計して課税される所得額が決まります。そのため、海外FXでのトレードなどで所得が大きくなれば段階的に税率も高くなります。
給与所得や他の所得との兼ね合いもありますが、基本的には海外FXの税率は国内FXよりも不利と考えて良いでしょう。
日本の金融庁から警告を受けている
優良業者として知られるような海外FX業者であっても、日本の金融庁から警告を受けているケースは珍しくありません。この警告は、日本在住者へ向けて日本の法律にそぐわない金融商品に勧誘しているとして発せられています。
海外FXそのものが日本において違法なのかそうではないのか、という議論は度々おきますが、現時点で重要なことは、海外FXで取引するトレーダーにとって、その利用は違法には当たらない、ということです。海外FXでトレードをしたことで罪に問われることはないため、安心してください。
また、海外FX業者も公式サイト内で「日本居住者へ向けたサービスではなく、勧誘する意図はない」などの内容の記載を行なったり、日本の金融庁の影響が及びにくい金融ライセンスに切り替えるなどして警告を逃れるような状況となっています。
信託保全を行っている海外FX業者は少数派
FX業者が行なっている顧客資金管理には、主に分別管理と信託保全の2種類があります。
分別管理 | 信託保全 |
・海外FXで一般的な顧客資金管理方法 ・自社の運営資金と顧客資金を別銀行の口座などで分けて管理する ・分別管理では、業者が破綻すると最悪の場合資金が返還されない可能性がある | ・国内FXが義務付けられている顧客資金管理方法 ・自社の運営資金とは分けて別の信託銀行にて保全する ・万一FX業者が破綻しても、資金は必ず顧客に返還される |
国内FX業者は信託保全が義務付けられており、顧客資金管理として必ず行なっていますが、海外FXでは信託保全の義務はなく、行なっている海外FX業者は極めて少数派です。
優良海外FX業者の場合は、破綻しても資金は返還する旨を記載したり、万一の場合に備えた保険に加入していたりしますが、顧客の立場としては「自分のお金は自分で守る」という心構えが必要になるでしょう。
国内FX業者に比べてスプレッドが広い
国内FX業者のスプレッドは、例えばドル円で「0.2銭(0.2pips)前後」の超低スプレッドであることは珍しくありません。
しかし海外FXでは、スタンダード口座などではドル円でおよそ「1pips〜2pips」、低スプレッド口座でも実質スプレッドとしてはおよそ「0.6pips〜1pips」となっています(いずれも海外FX業者によって異なる)。
ドル円で1万通貨のポジションを持つ場合、スプレッドが0.2pipsと2pipsを比較すると、値幅では1.8pips、金額にして180円のコストの違いになりますね。
手数料収入が重要になるNDD方式を採用する海外FXでは、スプレッドがある程度広めになるのは仕方のないことですが、国内FXのスプレッドに慣れたトレーダーの場合は、取引にかかるコストの大きさに初めは戸惑うかもしれません。
入出金のルールが少々複雑
海外FX業者では、様々な入出金方法に対応していることが一つのメリットです。対応している入出金方法としては、以下のものが多いですね。
たくさんの方法から入金手段を選べることはメリットですが、出金の際にはマネーロンダリング防止の観点などから少々複雑なルールがあり、それを守らないとスムーズに出金できません。
一般的な海外FXの入出金ルールとして、以下のようなものがあります。
上記は一例であり、全ての海外FX業者が当てはまる訳ではありません。また、海外FX業者によって独自のルールが加えられている場合もあります。
入金経路を増やすとそれだけ出金に手間がかかりますので、出金しやすい方法から逆算して入金方法を選択するなどの工夫が必要です。
様々な事情により日本撤退やサービスが停止される場合がある
海外FX業者では、様々な理由により日本から撤退する場合があります。日本撤退となった場合、日本からの新規口座開設の受付停止や、日本向けのサポート停止をはじめとして、日本居住者の口座利用ができなくなります。
日本から撤退する場合は、事前に十分な告知がある場合がほとんどで、「資金を持ったまま夜逃げする」のようなことはまずありません。基本的にはサービス停止までの期間内に、出金などの手続きを終えられるようになっています。
ただし、資金繰りが難しくなったことにより、突然サービスが停止される場合が稀にあります。近年では人気海外FXのGemForexのサービス停止が大きな話題になりましたが、こうしたケースでは一時的に出金もできなくなります。
海外FXは、ゼロカットをはじめとした高い口座スペックやサービスの魅力はありますが、国内FXを利用する場合とはまた違ったリスクもあることは、十分に認識しておく必要があるでしょう。
海外FXの始め方-口座開設から取引までの流れ
海外FX業者で口座開設をし、取引を始めるまでの流れは、主に以下の5ステップとなっています。
- ステップ0(下調べ) 最適な海外FX業者の選択
- ステップ1 公式サイトから新規口座開設(アカウント登録)する
- ステップ2 会員ページから必要書類をアップロード
- ステップ3 MT4/MT5をインストールし、取引口座へログイン
- ステップ4 口座へ入金し、取引開始
それでは、各項目について詳しく見ていきましょう。
ステップ0(下調べ) 最適な海外FX業者の選択
海外FXで実際に取引を開始する前に、まずは取引に使う海外FX業者を選ぶ必要があります。海外FX業者は数も多くそれぞれに様々な特徴があるため、自分にとって最適な業者を選ぶことは非常に大事ですね。
自分の考えやトレードスタイルに合わない業者を選んでしまうと、思った通りに取引ができない可能性もあるため、海外FX業者の下調べが取引までの全過程の中で最も重要と言っても過言ではありません。また出金実績などはしっかりと確認しておかないと、せっかく利益が出たのに出金ができないということにもなりかねませんね。
海外FX業者を選ぶ際には、例えば以下のようなポイントから選ぶと良いでしょう。
- 実績や信頼性の高い業者を選ぶ
- ボーナスキャンペーンが豊富な業者を選ぶ
- スプレッドの狭さや約定力の高さから業者を選ぶ
- スキャルピングしやすい業者を選ぶ
- 評価が確立されている業者から選ぶ
実績や信頼性の高い業者を選ぶ
やはり海外FX業社選びで多くの人が重要視するポイントは、実績や信頼性ではないでしょうか。特に出金実績については、必ず確認しておきたいポイントですね。
海外FXといっても老舗もあれば若手もあり、業者の実績や信頼性はそれぞれで異なります。また、取得しているライセンスや顧客資金管理、対応している補償制度なども業者によって様々。信頼性を重視する場合は、そうした点も注目すると良いでしょう。
ボーナスキャンペーンが豊富な業者を選ぶ
ボーナスは海外FXを利用する大きなメリットですね。入金不要の口座開設ボーナスや、入金ボーナスを活用すれば、自己資金が少なくても十分な証拠金を確保することが可能です。
少ない資金からトレードに挑戦してみたい人や、リスクを抑えて大きな利益を狙いたい人は、キャンペーンが充実している業者がおすすめです。
スプレッドの狭さや約定力の高さから業者を選ぶ
スプレッドの狭さや約定力の高さ、取引の透明性・公平性などを重視する場合は、いわゆるA-Bookや完全NDDの海外FX業者を選択すると良いでしょう。
このタイプの海外FX業者は、証拠金を増やせるボーナスキャンペーンは実施していないことが多いので、中上級者向けといわれることもありますね。
スキャルピングしやすい業者を選ぶ
スプレッドの狭さと少々似ていますが、スキャルピングを主力戦法にしているトレーダーの場合は、スキャルピングに適したECN口座や低スプレッド口座を提供している海外FX業者がおすすめです。
その際は、スプレッドなどの取引コストの安さだけではなく、ストップレベルやロスカット水準などの取引条件も確認すると良いでしょう。
評価が確立されている業者から選ぶ
たくさんの海外FX業者がある中で、特に初心者のうちは「正直どこが良いか分からない」という方も多いと思います。
そうした場合は、当サイトのような海外FX調査のプロがおすすめしている海外FX業者から選んでみてはいかがでしょうか。実際に利用したり徹底した調査を行った上で、評価が確立されている業者を自信を持って紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
ステップ1 公式サイトから新規口座開設(アカウント登録)する
利用してみたい海外FX業者が決まったら、次はその業者で口座開設をし、取引に向けてスタートしましょう。海外FX業者の口座開設手続きは全てオンラインで完結し、国内のFX業者や証券会社で口座開設するよりも手続きは簡単です。
海外FX業者の新規口座開設(アカウント登録)用のフォームは、公式サイトにあるバナーをクリックすると開きます。
例えば海外FX業者のXMでは、下記のようにページ上部などに設置されています。
もしくは当サイトのような紹介サイトのリンクから、直接口座開設のページへ行くこともできますし、下記のようなバナーをクリックしても同じく口座開設ページへの移動が可能です。
こうしたボタンやバナー、リンクをクリックすると、口座開設(アカウント登録)フォームへ進みます。
XMの実際の口座開設フォームは以下のような内容ですね。
入力を求められる項目は業者ごとに違いますが、一般的には以下のような内容です。
- 名前
- 居住国
- 電話番号
- メールアドレス
- 会員ページログイン用のパスワード
これらに加え、海外FX業者によっては、住所、口座タイプの選択、投資経験などを入力する場合もあります。
こうした口座開設(アカウント登録)の手続きを完了すると、登録したメールアドレスの認証が行われます。登録メールアドレスへ認証メールが送られてくるので、メール本文に記載の認証リンクをクリックしましょう。
XMの認証メールは以下のようになっています。
メールアドレスの認証が完了すると、ステップ1の新規口座開設(アカウント登録)が完了し、その海外FX業者の会員ページへログインが可能になります。
「アカウント」と「取引口座」の違いとは?
ここで、海外FX特有の仕組みとしてある「アカウント」と「取引口座(MT4口座/MT5口座)」の違いについて、少し触れておきましょう。
多くの海外FX業者では複数の口座タイプを提供しており、それらを使い分けることができます。実際に取引する口座のことを「取引口座」「MT4口座」「MT5口座」などと呼んだりしますね。こうした取引口座は、複数の口座タイプを開設することも可能ですし、各口座タイプでもさらに追加口座を複数開設して使い分けることができます。
それに対して「アカウント」は、一個人または一世帯で一つしか開設できません。複数アカウントを開設する行為は禁止されています。海外FX業者では、アカウントの中に各取引口座が内包されている形をイメージすると良いですね。
口座タイプは何を選んだら良い?
海外FX業者で新規口座開設(アカウント登録)をする場合は、基本的に「アカウントの登録」と「取引口座の設定」の両方が必要になります。
それぞれの作業の順番は海外FX業者によって様々で、新規アカウント登録時に取引口座も設定する業者もあれば、アカウント登録後に取引口座を設定する業者もあります。
取引口座を設定する時に迷いやすいのが、以下3つの選択ではないでしょうか。
- どの口座タイプを選ぶか
- レバレッジの倍率はどうするか
- MT4とMT5のどちらにするか
口座タイプの選択で迷った時は、基本的にはスタンダード口座(またはその位置づけの口座タイプ)の選択をおすすめします。スタンダード口座はボーナス利用に対応していたり、取引コストの体系がわかりやすいなど、初心者でも使いやすい特徴がありますね。
多くの場合、レバレッジは1倍〜最大倍率まで段階的に変更できますが、基本的にはその口座タイプの最大値を選択します。
MT4とMT5はどちらも「メタトレーダー」という取引ツールのバージョン違いですが、それぞれに互換性はなく口座も分けられています。選択の目安としては、裁量トレードを行いたい人はMT5、システムトレード(EA)に興味がある人はMT4がおすすめです。
取引口座の設定は他の手続きとは違い、後から修正できる部分もありますし、いざとなったら別の取引口座を新しく作れば良いので、気楽に行ってみてください。
ステップ2 会員ページから必要書類をアップロード
アカウントの登録が終わると、その海外FX業者の会員ページにログインできるようになります。
ステップ2で行うべきことは本人確認です。
海外FX業者によっては、アカウントの登録だけで入金し取引を行える場合がありますが、ボーナスをもらったり利益を出金するには必ず本人確認が必要になるので、早めに手続きを行うと良いでしょう。
海外FXの本人確認で必要なものは、住所などの個人情報の入力と、本人確認書類のアップロードです。
住所などの個人情報は、入力フォームへローマ字で入力していきます。その際に入力する住所は、あとでアップロードする住所確認書類に記載のものと同じ住所を記載するように注意しましょう。
そして、本人確認のためには「本人確認書類(身分証明書類)」と「住所確認書類」の2つの書類が必要です。
それぞれの必要書類には、主に以下のような書類が利用できます。
本人確認書類 | 住所確認書類 |
・運転免許証 ・パスポート ・その他公的機関の発行する身分証明書類 | ・公共料金の請求書 ・銀行、クレジットカードの請求書 ・住民票など、公的機関発行書類 |
本人確認書類では有効期限内のもの、住所確認書類では3〜6ヶ月以内に発行されたものなどの条件があるため注意しましょう。
こうした書類は郵送ではなく、スマホなどで撮影し画像データをアップロードする形になります。
例えばXMの本人確認書類のアップロード画面では、以下のようになっていますね。
アップロードされた書類は1営業日前後以内に確認され、問題がなければ手続き完了のメールが届きます。もし書類に不備がある場合は、その旨のメールがカスタマーサポートから送られてきますので、必要な対応を取りましょう。
ステップ3 MT4/MT5をインストールし、取引口座へログイン
多くの海外FX業者が、取引ツール(プラットフォーム)としてMT4やMT5に対応しています。
MT4/MT5には、インストール不要のブラウザ版やスマホアプリ版がありますが、ここでは全ての機能が使えるWindows用のデスクトップ版について、ダウンロードから取引口座へのログイン方法を確認しましょう。
デスクトップ版MT4/MT5の入手方法としておすすめなのは、口座を開設した海外FX業者のダウンロードページから入手する方法です。海外FX業者からダウンロードしたMT4/MT5には、デフォルトで取引サーバーが登録されており、初心者でも使いやすくなっています。
XMの場合、公式サイトの「プラットフォーム」から進むと、以下のようなダウンロードページが開きます。
このページからダウンロードとインストールを進めていきますが、手順としては一般的なアプリケーションと同じです。
注意点としては、MT4とMT5のうち、取引口座の開設時に選択した方をインストールしなければいけないことがあります。MT4用の取引口座はMT5では使えないなど、両者に互換性はないのでご注意ください。
画面の指示に従ってインストールを進めると、以下のようにセットアップ完了の画面が表示されます。
続いて、インストールしたMT4/MT5から、海外FX業者の取引口座へログインしましょう。
MT4/MT5の上部メニューから「ファイル」→「取引口座にログイン」と進みます。
ログイン画面は以下のようになっています。
取引口座へのログインには、以下3つの情報が必要です。
ログインID | 取引口座の番号を入力する |
パスワード | 取引口座のパスワードを入力する |
サーバー名 | 取引サーバー名をプルダウンから選択する |
こうしたログイン情報は、取引口座を開設した際に画面に表示されたり、取引口座の開設通知メールに記載されているため、確認の上大切に保管してください。
ステップ4 口座へ入金し、取引開始
最後のステップは、口座への入金と取引の開始です。
(口座開設ボーナスを獲得した場合は、入金不要で取引を始められます)
海外FX業者が扱う入金方法には、主に以下のものがあります。
- 国内銀行送金
- オンラインウォレット(bitwallet、STICPAYなど)
- クレジット/デビットカード
- 仮想通貨
業者によって対応している方法は違いますが、こうした方法の中から使いやすいもので入金することになりますね。ただし、出金時の手間を考えると入金方法はなるべく一つの方法に絞った方が良く、海外FX初心者の場合は国内銀行送金での入出金がおすすめです。
また、海外FXでの取引口座への入出金の仕方は、大きく2通りあります。
- 取引口座へ直接入金するタイプ
- アカウント内にあるウォレットへ入金し、そこから取引口座へ資金移動するタイプ
アカウント内のウォレットを介して資金移動するタイプでは、取引口座へ資金が移動された時点で入金ボーナスが付与されます。ボーナスを利用する場合は、そうした点も念頭におきたいですね。
実際の入金手順を確認
ここで、XMでの実際の入金手順を確認したいと思います。
今回は、国内銀行送金での入金例を見てみましょう。
まず、XMの会員ページへログインし、上部のメニューから「入金」を選択します。
入金ページは以下のようになっています。
入金方法一覧の中から「Local Bank Transfer」を選択しましょう。
国内銀行送金の入金画面は以下のようになっています。
国内銀行送金では、XMの会員ページから手続きをとるわけではなく、そこに記載されている代行業者の銀行口座や振込人名義などの情報をもとに、インターネットバンキングやATMなどから振込手続きをとります。
例えばクレジットカード入金など銀行送金以外の入金方法では、画面の指示に従って入金手続きを進める形になりますね。
入金は、早い方法であれば即時、銀行送金などでは着金後1時間程度を目安に口座へ反映されます。入金が確認されるとメールで通知され、MT4やMT5の取引画面にも入金額が証拠金として表示されますので、その段階で取引を始められます。
もし入金手続きを行ったのになかなか口座に反映されない場合や、もらえるはずの入金ボーナスが反映されないなどの場合は、問題の起きている取引口座番号などを添えてカスタマーサポートに問い合わせましょう。
海外FXについてよくある質問(FAQ)
海外FXを始める前には、細かい疑問や不安はつきものです。ここからは、そうしたよくある質問にお答えしたいと思います。
- Q海外FXの口座開設は難しくありませんか?
- A
海外FXの口座開設はそれほど難しくはなく、比較的簡単な手続きで完了できます。海外FX業者ごとに細かい違いはありますが、おおまかな手順としては以下のようになります。
- 海外FX業者の公式サイトから口座開設ページを開く
- 必要事項とメールアドレスを入力して送信する
- 登録メールアドレスの認証を行い、アカウントの登録が完了する
- ログイン情報をもとに会員ページへログインし、口座タイプを選択し取引口座を開設する
- 本人確認の必要書類(身分証明書類と住所証明書類)をアップロードし審査に通ると、必要な口座開設手続きは完了する
海外FXの口座開設では、書類が郵送されてきて必要な内容を記入して返信したり、その業者が手掛ける他のサービスに勧誘されたりなどは一切ありません。全てネット上で完結するため、口座開設手続きは難しくないでしょう。
- Q海外FXのボーナスをもらうと出金条件が課せられますか?
- A
海外FXのボーナスをもらっても、出金条件が課せられることはなく、利益分はいつでも自由に出金できます。
ただし、以下の点には注意してください。
- ボーナスそのものは出金できず、利益を出金すると基本的にボーナスは消滅する
- 口座開設ボーナスについては、業者によっては利益の出金には最低取引ロット数が設けられている場合がある
- クッション機能なしボーナスの場合は、規定ロット数を取引しないとボーナスを現金化し出金することはできない
- Q海外FXで取引すると違法になりますか?
- A
トレーダーとして海外FXを利用しても、違法にはなりません。
金融庁では一部の海外FX業者に対し、日本在住者に対して日本の法律に適さない金融商品の勧誘を行っている業者に対して警告を行っていますが、現状ではそれ以上の措置はなく、海外FXを利用しても罪に問われることはありません。
- Q海外FX業者は信頼できますか?
- A
海外FX業者は、「日本の金融庁に登録していない」「金融庁から警告を出されている」「信託保全を行っていない」などの理由から、利用を控えるようにいわれることもあります。
ただし、海外FX業者の多くが海外の公的なライセンスを取得し、許認可・規制を受けて運営しています。中にはイギリスの金融行動監視機構のような難関ライセンスを取得している業者もあるので、国内FX業者とは違う形で信頼性を確保しているといえるでしょう。
しかしながら、海外FX業者の全てが高い信頼性を持っているわけではありません。利用者の立場としては、海外FXを利用する際は、信頼性や実績のある業者を選んで口座開設する必要があるといえます。
- Q海外FX業者が取得しているライセンスの意味は?
- A
海外FX業者が取得しているライセンスとは、海外の公的な金融機関や金融庁が定める規制基準をクリアすることなどを条件に発行される、いわば信頼性の証しです。
取得の際に求められる規制の基準や種類はライセンスごとに異なり、規制の基準が高く取得が難しいライセンスから、取得はそれほど難しくないといわれるライセンスまで様々あります。
ライセンス所有の有無や、取得しているライセンスの種類は海外FX業者の信頼性を図る指針の一つと考えて良いでしょう。
- Q海外FXのロスカットとゼロカットの違いは?
- A
ロスカットとは、ポジションの含み損が大きくなり証拠金維持率が規定割合以下になった時に、損失の拡大を防ぐために自動的にポジションを決済する仕組みです。海外や国内を問わず、ほとんどのFX業者が行っています。
それに対してゼロカットは、急な値動きによってロスカットが間に合わず、残高がマイナスの状態で決済された場合に、マイナス分をFX業者が補填する仕組みです。海外FX業者のみが行っており、国内FX業者は法律により行うことができません。
- Q海外FXでは追証はありますか?
- A
海外FXにはゼロカットがあるので、残高以上の損失が出ても追証を支払う必要はありません。
また国内FXとは違い、証拠金維持率が低下した場合でも、追証として入金を求められることはありません。
- Qレバレッジが高いと大損する危険がありますか?
- A
「海外FXはレバレッジが高いから危険」のようにいわれることがありますが、レバレッジのリスクを正しく把握するには、海外FXの「口座レバレッジ」と「実効レバレッジ」の違いを知っておく必要があります。
- 口座レバレッジ
口座に設定されたレバレッジ。この倍率が高いと、ポジションを保つための必要証拠金を小さくできるので、証拠金が少額でも取引できたり、証拠金に対して大きなロットで取引できるなどのメリットがある - 実効レバレッジ
その取引にかかっている実質的なレバレッジ。証拠金に対して小さいロット数で取引する場合は実効レバレッジは低くなり、証拠金に対して大きいロット数で取引する場合は実効レバレッジは高くなる。実効レバレッジが高い状態は、証拠金に対して損益の変動が大きくなることを意味しており、取引に失敗した場合は一気に資金を失うリスクがある
海外FXのレバレッジで気をつけるべきは「実効レバレッジ」の方ですね。「実効レバレッジを指定して注文する」ことはできないので、実効レバレッジのコントロールは基本的にロット設定で行うことになります。自分自身の資金量や技量などから適切なロット数を設定して取引することが、資金管理として重要になります。
- 口座レバレッジ
- Q海外FXに出金拒否はありますか?
- A
海外FX業者が出金拒否を行うことはあります。しかしそれは、顧客の資金や利益を不当に騙し取ろうとするものではありません。
海外FX業者が出金拒否する場合、ユーザー側が何らかの利用規約違反や取引違反を行なっている場合がほとんどです。違反の例を挙げると、以下のようになります。
- 2つ以上の口座を利用した両建て
- ボーナスの悪用
- ゼロカットの悪用となる取引
- 裁定取引
- システムの不具合やレートのエラーを利用する取引
例えば海外FX業者のTitanFXでは、以下のような記載があります。
規約違反や取引違反に対しては、出金拒否だけではなくアカウントの凍結などの重い罰則が科せられる場合もあるので、くれぐれも行なわないようにしましょう。
- Q海外FXの利益に税金はかかりますか?
- A
海外FXで利益を得た場合でも、日本在住であれば日本の法律に従って税金を支払う義務があります。
例えば給与所得がある人の場合、海外FXでの利益を含む雑所得が年間20万円を超える場合に、確定申告が必要になりますね。ただし、国内FXと海外FXでは税の区分や税率が異なるので注意が必要です。
- Q海外FXはどんなトレーダーにおすすめですか?
- A
海外FXは、「ゼロカット」「高いレバレッジ」「豊富で高額なボーナスキャンペーン」など、海外FX特有のメリットに魅力を感じるトレーダーにおすすめです。
市場の急変によって追証や借金のリスクを負いたくない人や、高いレバレッジやボーナスを使って小額からトレードに挑戦したい人、またレバレッジやボーナスを活用して大きく稼ぎたい人に海外FXは向いています。
- Q海外FXにデメリットはありますか?
- A
海外FXの主なデメリットとしては「国内FXより税金が高い」「日本の金融庁から警告を受けている」「信託保全を行なっている業者が少ない」などの点があります。
これらに加えて、海外FX業者そのものが日本から撤退したり、サービスを停止したりするリスクは、国内FX業者に比べると高いといえます。また海外FX業者の全てが優良なサービスを提供しているとはいえず、詐欺を狙った悪徳業者も存在するといわれているので、利用の際はなるべく信頼性の高い業者を選択する必要があるでしょう。
- Q海外FX業者は全てNDD方式(A-Book)ですか?
- A
FX業者が行なっている顧客の注文処理の方法には、大きく分けて「NDD方式(A-Book)」と「DD方式(B-Book)」があり、一般的に海外FX業者はNDD方式、国内FX業者はDD方式が多いといわれています。
しかし、全ての海外FX業者がNDD方式を行なっているわけではなく、DD方式の海外FX業者も存在します。DD方式の海外FX業者の場合、「スキャルピング不可」などの取引制限を設けていることが多いので、そうした点が判断基準になりますね。
またひと言でNDD方式といっても、海外FX業者や口座タイプによって注文処理の方法には細かい違いがあり、事情は少々複雑です。
完全NDDの海外FX業者や口座タイプもあれば、STP方式の中でも即時決済(注文を受けた時にブローカーが一旦決済し、カバー先へ流す方法)なども組み合わせてより良い取引環境を提供している海外FX業者や口座タイプもあります。
- Q海外FXでVPSを使うメリットは何ですか?
- A
海外FXのVPS(仮想専用サーバー)はレンタルサーバーの一種で、サーバー上でMT4/MT5を稼働させ取引を行うことができるサービスです。
海外FXのVPSには以下のようなメリットがあります。
- 入金額や取引量などの条件を満たすことで、月額無料で利用できる
- EAを使う場合、自宅のPCの電源を入れっぱなしにする必要がないので、機器や家計に優しい
- スマホやmacでも、Windows版MT4/MT5を使える
- 異なるデバイスからでも、同じMT4/MT5を使える
- 取引サーバーに近く約定速度が速くなる場合がある
多くの海外FX業者では、VPSサービスを提供しているので、特にEAを使うシステムトレーダーにとっては利用の価値があるでしょう。
- Qモバイル版のMT4/MT5アプリはデスクトップ版と同じですか?
- A
モバイル版のMT4/MT5アプリは高機能のトレードアプリですが、完全版であるデスクトップ版と比較すると機能は制限されています。
MT4/MT5アプリで制限されている主な機能としては、以下のようなものがあります。
- EAは使えない
- カスタムインジケーターは使えない
- チャートの複数表示などに限界がある
こうした点を除けば、モバイルアプリのMT4/MT5は優れているので、外出先などでトレードをするには最適といえます。
もし、スマホやタブレットから完全なMT4/MT5にアクセスしたい場合は、VPSの利用を検討すると良いでしょう。
- QMT4/MT5はmacでも使えますか?
- A
MT4/MT5は元々はWindows用のアプリケーションです。現在はmacOSやLinuxに対応したバージョンもリリースされており使うことができますが、例えばmacOSのバージョンなどによっては、MT4/MT5の動作が不安定になる場合もあります。
もし自分のmacでMT4/MT5が使えるか不安な場合は、お目当ての海外FX業者のデモ口座を開設して、MT4/MT5を実際に使ってみてはいかがでしょうか。デモ口座は完全無料で利用できる練習用口座であり、MT4/MT5の利用も無料です。
もし動作が安定しない場合は、ブラウザ版のMT4/MT5や、VPSを使ってみるのも良い方法でしょう。
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